ここ沖縄は、台風がよくやって来る。
そのたびに、浸水だ!雨漏りだ!停電だ!で忙しい。
熱帯低気圧、大和。
「いい?こっからこっちが私の陣地だから、絶対入って来ないでよ?!」
「え〜〜!!!」
そう言って非難の声を上げたのは、私の彼。
私の両親は、一昨日から北海道へと旅立っている。
なんでも、結婚生活16年目のお祝い(16年って中途半端じゃない?)だそうだ。
それを昨日学校で何気なく話していたら、目ざとく聞いていた大和が口を出してきた。
「え、マジで?明日、台風来るんでしょ?そしたら、
一人っきりじゃん!」
「あ、うん。そうなるね。」
台風が怖くて夜も眠れないの、なんて可愛い性格でもない私は
いたって普通にそう答えた。(っていうかいい年してそんな奴、いるのか?)
「
の家、枕余分にある?」
「は?何を唐突に・・・・」
「この我如古大和、この身を挺して
をお守りいたしやす!」
「はぁぁぁぁああ?!」
これが昨日の学校での話。
それから、家に帰って一夜明けた今朝。
外はすでに凄いことになっていて、今日が学校だったら休みだったのになぁ。なんて思っていたら。
ピンポーン―・・・
チャイムが鳴った。
こんな天気のときに誰が・・・、と思ってふと昨日の大和の顔が思い浮かぶ。
ビシッと敬礼して、笑っていた(アホみたいな)可愛い笑顔。
・・・でもさすがに、この台風の中来たりしないだろ。
ピンポーン―・・・
まさか、ね。
そこまで大和も馬鹿じゃないはず・・・・。
「
〜!!愛しの大和くんだよ〜。」
・・・馬鹿、じゃないはず。
大和を家に迎えたとき、大和はすでにびしょ濡れだった。
(そりゃ、この台風の中歩いてくればびしょ濡れにもなるさ!)
(しかも奴はチャリで来た!)
風邪を引かれても困るので、私はお風呂を貸してあげた。
(着替えは、お父さんのを借してあげた)(私って優しい!)
それから、テレビを見たりゲームをしたりして。
その間も、台風は衰えるどころかますます酷くなっていく一方だった。
今朝よりひどくなっていく台風に
「大和、だんだん酷くなってるしそろそろ帰らないと・・・」
と言ったところ、大和から
「
、もしかしてこんな酷い台風の中に俺を追い出す気!?」
なんて言われて。
しょうがなく(っていうか無理やり?)大和を家に泊めてあげることにしたのだった。
「じゃあ、大和。お父さん達の部屋、使っていいから。」
「!!!!」
「何、その顔。」
「俺、
のこと守りに来たんだけど!」
「・・・・だから?」
「一緒に寝「いや、そっちの方が危険だし。」
「ヤダ、一緒に寝る!」
「我が儘言わないのっ!」
「ヤダヤダヤダ!」
・・・・私はお菓子売り場で駄々をこねる子供を叱る母親か、とも思わせるような
大和の我が儘ぶりに仕方なく、私の部屋で寝ることを許可して。
そして、現在。
午後11時47分。
「いい?こっからこっちが私の陣地だから、絶対入って来ないでよ?!」
「え〜〜!!!」
「何よ」
「俺、狭いじゃん!」
「じゃあお父さん達の部屋で「・・・我慢シマス。」
私のベッドに大和と二人で横になる。
妙に緊張して、なんだか落ち着かない。
「
、寝た〜?」
「うん、寝た。」
「いや、起きてるじゃん!・・・それにしても、風凄いね。」
大和の声で、外に耳を傾けるとゴウゴウと風が凄い音を立てて鳴っていた。
「・・・・まぁ、台風来てるしね。」
「うん。でも、
を一人ぼっちにしなくて良かった、と思ってマス。」
少し照れが入った大和の言葉が静かな部屋に響いた。
きっとなんだかんだで本当に心配してくれていたんだろう、とあらためて実感した。
「大和。」
「何?」
「・・・・陣地、ちょっとならはみ出して来てもいいよ。」
そう言うと、大和の大きな手が私の手を握った。
「へへ。
、大好き。」
「じっ、陣地はみ出していいのはちょっとだからね!」
「ちゅうぐらいしたっていいじゃん〜!」
「やっぱ陣地はみ出すの禁止!絶対禁止!!」
「え〜〜〜〜!!!!」
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申し訳ございません!
意味分からんこと間違いない!(永井○和
朱音空の
月下
コウさまへ、相互のプレゼントなんです。
これ・・・。
なのに、このヘボさ!
本当に申し訳ございませんでした!
もっと精進します!!(涙
さん、ここまで読んでくださってありがとうございました。
月下コウさまのみお持ち帰りオッケィです。
Special
Thanks
To...月下コウさま!
相互リンク本当にありがとうございました!
これから、よろしくお願い致します!
2005.4.21