禁断ですよね…?修学旅行の夜、男女の仲って。








修 学旅行の夜の出来 事






「あーいい湯だった。」
「ひろき、もう消灯時間だってよー、見まわり点検するらしいから早く部屋帰れってさ。」

「え″ッ。も、モウデスカ?!ちぇ、せっかく土産物見ようと思ったのに、その矢先ですかッ。」
「・・・一人で言ってなよ」




テンションハイ(何故なら風呂上りだから)な俺に対し、冷たく接するカッチャン。
ヒドイなぁーもうっ。あ、やべーに旅のしおり借りてたんだ(高校のくせに旅のしおりかよ…)
「カッチャン、俺にコレ返さなきゃいけないんだわ。ちょっくら行って来る。」
「あららー、ついに女子の領域へ踏みこんじゃうの??あんまり悪い事しちゃダメだよ??すぐにバレちゃうから。」
「わ、悪い事って?・・・俺そんなに信用ないですか…」
「いいから早く行ってきなよ。」
「ほーい。」

カッチャンがうっとおしそうな顔をしたので、俺は急いでその場を離れた。
(てか、微妙に怒ってたぞ…?カッチャンも行きたかったのかな??)




まぁいいや、えっと、の部屋って確か205だったよーな・・・。
205、にーまるごー…。おっ、ここか。とりあえずドアノック



トントン



「はーい。」   お、の声だ。
「俺。ヒロキ」
がドアを開けるのを待った。数秒ぐらいでドアが開いた。
「あ、これ・・・」って言いかけた途端、
「ちょっと、入って!!!」「ぇ…あの、は?」
が俺の手をグイグイと引っ張り部屋の中に連れこむ。



お、おいおい、状況はうまく把握できないけど、とりあえずキミ、女でしょ!
そしてボク男。ちょっとちょっと!!!やばいんじゃない??
焦ってる俺に対しては、「ちょっと、このままでいて。少しの間でいいの。」と言う。

「ど、どうしたの??」
「怖いテレビ見てて、そいで同じ部屋の子も彼氏のとことか行っちゃうから…心細くって。」
「はぁー…。」
「んで、ずっと一人だったんだけどやっぱり怖くて。えと、誰でも良いから話し相手が欲しかったの。」
「でも、誰でも良すぎなんじゃない…?(俺を頼ってくれるのは嬉しいことだけど)」
「え・・・なんで?外間のことどーでも良いってわけじゃないんだよ??」
「や、そうじゃなくて。俺男だし。」


「外間は、男であってもアタシから見た外間は男であって男じゃないんだもん。」
「ないんだもん。ってあんた・・・;;ははは」
「とりあえず、そんな気あたしにはないし、普通にいてくれればそれで良いんだってば!」
と、俺の背中をバンバン叩く。
痛てーんだけど…さん。

「なんか納得いかないな。」
「いかなくて良いから。あたしの話し相手なってちょーだい♪」

お前は良くてもさ、そりゃ俺にもそんな気(どんな気だよ)ないけどさ、やっぱ意識しちゃうじゃん。
だからヤバイんだよ。






*** とりあえず30分ぐらいは喋ったか?(結構はなしやすいぞ。女子って)そろそろ部屋に戻ろうか。

「あのー、さん??俺そろそろ戻らないとヤバイんだけど。」
「あ、そっかそっか。そうだよね。分かった。・・・・えと、でも」
「・・・ん?」
「寝られないんだけど。」
「…そりゃどーもしようがないよ。」
「うん…だよね。はは」

少し寂しい顔をする
おいおいなんだなんだ。それはお前の作戦か?!

「ほら、羊が一匹ーって数えていくやつあんじゃん。あれしろよ。」
「あのね、外間ってすごい優しいって評判良いよね。」
「…だから何さ?」
「だからさ、あたしが寝るまでいてよー。あたしが寝たら帰って良いから。」

「・・・お前そうとう性格・・・」
「何?」
「イヤ…ナンデモナイデス・」



二つのベットのうち、が窓側。俺がドア側の位置についた。(っつっても俺は普通に座ってるだけ)
「お前早く寝ろよ。」
「分かってるけどさ!」
「電気消さないの?」
「暗いのイヤだもん。」
「いいから消してみろって。」
「やだー、怖い!!絶対消すな!!!」布団を頭からすっぽり被る。

バチン。
俺はすぐ隣の壁にあった電気のスイッチを切る。

「うざい!外間。電気つけてよ!!」
「うるさいやつ。窓見てみろよ」

「窓?…何よもう。」

が布団から頭をちょこんと出し窓を見る。



「・・・どうよ?」












「うわッ・すごっ・・・」










ぽかんと口を開けたままの。長方形の大きな窓から見えるその夜景。
窓一面に数キロ先の街の明かりが一斉に輝きを放っている。

「綺麗。なんでなんで?!?!外間ってそんなロマンチストだっけ???」
「俺結構ロマンチストなのよ。」
「うわーうわー。なんて綺麗なのさ!!!外間あんたすごいよ??」

「なんか、ホテルのスイートルームをとって彼女を驚かせてあげたいって言う感じと同じだな!」
「するする。良いねぇ。」
「でも、相手がお前じゃな。(笑」
「うっさいなぁー。」



ピピピピ(ヒロキ流着信音)

「わ、カッチャンからだ。」
「メール?」
「・・・うん。」


  T  00/00/00 00:36
  F  カッチャン
  Sub どこにいるの?

  本文:ちょっと!!どこにいるのさ。先生にごまかすの大変だったんだから。


「わー、そうとう怒ってる。」
「ゴメンね。外間。」
「良いよ良いよ。てゆうかもう大丈夫だろ??」
「うん♪・・・って言わなきゃダメだしね。」

「そりゃそうだ。これでnoって答え聞いても俺は絶対帰るね!」
「はいはい。」


「そんじゃな。明日」



俺がドアノブに手をかけようとした。

「外間。最高に良い奴だね。ありがとーね。好きよ♪」

「お、おう」

最後の≪好きよ♪≫は明らかに冗談だって分かったけど。
でもなんだか胸の奥が未だにドクドクしてる。ヤバイゾ。


カッチャンに今日のこと報告したら何て言われるだろうか…





禁断すぎる禁断的な修学旅行の夜・・・の出来事。










あ と が き * * *
ちょっと、あんた…やばいよコレ。
最後の終わり方が。・・・てゆーか、この状況って男の子どーなの??
(知らないよ!) カッチャンがなんて言ったかはご想像にお任せ(アッ子にお任せ。)

さん、ごめんね!!(謝りすぎ)

月下さまへ。
ごめんね。ごめんね。全然甘くない(むしろボーイッシュ/意味不)
一回このネタひろきで書いてみたかったんです。
書きなおしもするんで(・ム・`)なんなりとお申しつけ下さいませ。





-月下より-
千紗様、めっちゃありがとうございます!
自分の部屋に弘樹来ちゃったらわたしもう倒れますよ(何
もう素敵過ぎて倒れますよ(二回目
千紗様大好きです。これからもよろしくお願いします!