さよならと、ごめん。それから、
「大和なんか 大っ嫌い!!!」
喧嘩して、そう叫んで部屋から出て行ったは、もう俺の所に帰ってこない。
言えばよかったのに。
「ごめん」
たった3文字、それだけ言えてれば。
今でも、と2人、笑い合っていられたはずなのに。
「これが運命」なんて言わないでよ。
トラックに跳ね飛ばされるのが運命なんて。
そんなの、ないよ。
「2人で未来を作っていけばいいじゃん」って言ったの、だろ。
人生の脆く細い吊り橋から、足を踏み外した。
ねえ、。
神様は、
どうして俺が、手を差し伸べる事さえ許してくれなかったんだろう。
どうして俺が、身代わりになる事さえ許してくれなかったんだろう。
何度神を、自分を恨んだ事か。
つめたく、氷のようなを、いくら強く抱きしめても、
「やまと、苦しいって。離してよ」って、照れて顔を赤くして言うはいない。
ねえ、。
こんな言葉で償いきれない事は分かってるけど、
ごめん。それから、愛してる。
-end-